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クレチン症 長女生まれつきクレチン症という病気です。 正式には、先天性甲状腺機能低下症といいます。 これは、新生児の時の血液検査で分かりました。その病名の通り、甲状腺の働きが不活性で甲状腺ホルモンの分泌量が少し足りない病気です。 長女がこの病気だと分かるまで、甲状腺というものが身体のどこにあるのかさえも知りませんでした。甲状腺というものが、身体の中で何の役目をしてるのかも知りませんでした。 甲状腺は、甲状腺ホルモンを分泌し、全身の細胞に作用して細胞の代謝率を上昇させる働きをしています。簡単に言うと、身体が成長するために細胞に指令を出しているわけで、甲状腺ホルモンが不足すると、特に先天性の場合、発達に大きな影響があるそうなのです。低身長となったり。知能の発達が遅れたり。 長女の場合、数値的には少しだけ甲状腺ホルモンが足りない状態でした。重症になると、まったく甲状腺が機能していなかったり、甲状腺自体がない子もいるそうです。 はじめにこの病気だと分かったとき、胸がつぶれそうでした。 健康に産んであげられなくて申し訳なく思いました。 長女は少し小さく生まれました。2162グラムでした。38週で生まれて、少し早い程度だったのですが、小柄なだけで元気でした。クレチン症の原因はよくわかっておらず、クレチン症と小さく生まれたことの関係は分からないとのことでしたが、小さくてもおっぱいはぐんぐん飲んだし、病院の中でいちばん大きな声で泣いていたし、とっても元気だったのです。 足りない甲状腺ホルモンを補うための薬があります。 長女はチラージンという薬を使っています。 お医者さんは、定期的に検査をしながら、その数値に見合った薬で甲状腺ホルモンを補っていけば、健康な子と何の変わりない生活が送れるので大丈夫だと言いました。 ホルモンを補う薬だと聞いて、多少不安になりました。ステロイドも副腎皮質ホルモンを補う薬ですから。 身体の中のホルモンが人工的な薬によって補えるものなのだろうか・・・なんだか想像を超えた世界です。 けれど、成長にかかわる病気なので、早く治療を始めなければ・・・一日も早く薬で甲状腺ホルモンを補う必要がありました。選択の余地はありませんでした。 成長をしていくにつれて、甲状腺の機能が回復し、薬を飲まなくてもよくなることもあると聞きました。けれど多くは、一生薬と付き合っていかなければならないようです。 生まれたときの薬の量は、0.25錠でした。今は体重も増えたので0.45錠になりました。検査に行くたびに薬の量が増えなければいいなぁと思いながら行きます。 長女が3歳になったときに、薬が止められるかどうかの詳しい検査をしました。けれど、その時は現状回復なしでした。まだ薬が必要な状態です。 今は、3ヶ月に一度、血液検査をして様子を見ながら、薬の量をコントロールしています。 検査では、3つの項目について数値を見ます。 T3 トリヨードサイロニン・甲状腺ホルモンのひとつ T4 サイロキシン・甲状腺ホルモンのひとつ TSH 甲状腺刺激ホルモン T3とT4は身体の中にある甲状腺ホルモンの数値です。これが低すぎると甲状腺ホルモンが足りていない事になります。 TSHは甲状腺を刺激するホルモンということで、甲状腺に働け~働け~と指令を与えているのです。なので、この数値が高いと甲状腺の働きが悪いという目安となります。 生まれたときの長女の数値はこのTSHが少し高い程度でした。基準値は“5”以下なのですが、長女の場合“10”前後。 3歳児の再検査のときにも同じくらいの数値でした。今のところ、軽度のクレチン症ということです。 チラージンと言う薬は、T4を人工化したものです。T3を人工化した薬もあります。 ちょっと、こ難しい話になってくるんだけど、体の中でT3の80%はT4に変化をします。そしてそれぞれ、たんぱく質の作用で遊離ホルモンフリーT4に最終的には大半がフリー3という形になって体に取りこまれるのだそうです。 T4はいろんな段階をへてT3、フリーT3と変わっていくわけで、体の機能にそった接種の仕方が出来るのです。反対にT3は体に直接作用をします。吸収スピードが速く、誤って多く接種してしまうと、甲状腺機能亢進症状と言う状態になりかねません。 また、T4は体の中で約1週間のストックが出来るけど、T3の薬の場合はそれが出来ないため、薬を1日3回飲む必要がありますが、チラージンは1日1回の服用ですみます。 と言うわけで、症状にもよると思いますが、多くの場合、クレチン症の治療にはチラージンが使われているそうです。 長女はといえば、特に問題なく元気に過ごしています。ずっと小さかったけれど、最近、他の同年代の子と比べても身長や体重も追いついてきました。 クレチン症の原因などは詳しくは分かっていないそうですが、一説には遺伝の要素もあるとか。そういえば主人の家族はみんな小さいんですよね・・・主人も含めて。 クレチン症は6000人から10000人くらいの割合でいるとされています。これって結構多い数だと思います。完全に健康な人間もなかなかいないですよね。みな何かしら弱い部分とか病気を持っていたり。けれど、そんな中でもいかに自然の治癒力を生かしていけるかが問題だと思うのです。 これから成長して、どうなっていくかは分からないけれど、娘の治癒力も高まって、甲状腺の機能も回復するといいな。 でも、とにかく元気で過ごしてくれたら何もいらないです。 そう願うばかりです。 |
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